日本固有種植物に以前から強く惹かれるものがあり、氷河期の遺在植物といわれている、三河白玉干草や三河バイケイソウ そして 岩菖蒲も一度は栽培してみたいと思っていました。
平成二十九年十二月にセキショウ並びにゼキショウの栽培開始 何分細腕の駆け出し者で正確な情報や資料も現物も知識も不足していますが 好きなもので 何とか 現存の品種の欲張り収集栽培したいと思っています。
品種的な最盛期は江戸期 しかし 嗜好品 園芸品 先の大戦の影響により多くの品種が失われているようですし正確な品種の特徴の伝承も行えず、現存の姿も一部の金儲け販売者による乱売誤認の混乱が生じているようです。 平成の今現存している品種の固体の確認と栽培の欲張り開始します。
りき丸の独断と偏見で基本原種は千島セキショウとします。セキショウは葉芸柄物で花物をゼキショウとします。何時もの独断と偏見全開でーす。  

平成三十年一月愛知県岡崎市の自生地の様子がメラしました、基本原種の自生の姿渓流の水辺の日陰木陰周年直射日光の当たらない場所です。
同岡崎市の自生地の周年日当たりの有る場所の自生の様子がメラです。人工物のコンクリート製の堰に着床して自生しています。
ビロードセキショウ@ 
無責任なオークション販売の決まり文句のような購入時の名前ですから・・・・・品種の選別同定の資料が無く泣く泣くの説明のみです、葉っぱの色合いがビロードのような美しい ?? 艶の有る姿の固体で、現在のサイズは3cm前後の姿です。
姫セキショウ
オークションにての購入品で出品者の画像そのまんま取り込みしてます、細長い葉っぱがこの固体の特徴かな、葉の先端に刈り込みが感じられます、サイズは書き込みしません。 
りき丸城の近隣の即売展示品の斑入りとの名札品の小割しました物 白い斑入りの姿 これもサイズは未記載とします 片割れは倍の葉っぱのサイズでして。
姫セキショウ
欲張り品の中では小型サイズの密生株で入城後割りました 特徴は短い葉っぱの固体と思われます、後方に見えるのが500円玉でーす。 
平成二十九年の年末の在城 正宗 姫黄金 斑入りの姿。
姫セキショと姫セキショウ2/3の姿 1/3は割りました。この固体は細い葉っぱで短葉の系統と思います、ビロードとも似た感じを受けます。  
石晶貴舟の名札に違和感覚えるも お触りして見なくてはと三日目の連れ帰りしました 五円玉がサイズ現せてますね 大密生株状態 これは一鉢のみです が 割りました 枯れ死予防の為 名前名札先行品種ですね 現物の最優先です姿良品と判定。
  
黒髪ゼキショウ
開花姿の横撮り参考画像としてペッタンコでーーす、九州の黒髪山周辺での採取品との販売品 何時の頃何所で採取か詳細不詳のようです 流通名 黒髪せきしょう。
黒髪セキショウ
一応産地とされる九州からの購入株です、花柄も四本確認できます、昨年の開花の株です 今年の春には株割りします。
姫黄金セキショウ
黄色実の強い細い葉っぱの3cm前後のサイズです、刈り込みは無くこの姿が基本形のようです、ハッキリとした黄色の黄金の色。 
在城品の黄金セキショウは斑入りの姿です、が、姫黄金セキショウは斑入りではなく、黄色の濃い葉色していますね、先入観の小型固体が姫の定説はセキショウには該当せずかな。 姫黄金セキショウを拡大鏡観察しましたが、斑柄は
見られません姫セキショウの変化品種で黄色の強
い変化固体の選別選抜品かもですね。
推測の変化
 
セキショウ→姫セキショウ→姫黄金セキショウ
セキショウ→姫セキショウ→極姫セキショウ→
ビロードセキショウ
セキショウ→姫セキショウ→極姫セキショウ→
貴船セキショウ
姫セキショウA
姫セキショウ並びに姫セキショウ@とは別の方からの購入株です 細葉の長めの葉っぱですがやや短葉系かも刈り込み無くこのサイズです、単三の電池でサイズ確認。
黄金せきしょう
多彩な色合いです、緑色、萌黄色、白黄色の斑柄が入りますね、りき丸城近隣の展示即売場からの連れ帰り品でややサイズ的には大きな姿です。
野州花ゼキショウ
春以降の開花が楽しみ、到着二株に割りまして植え込みしました。
在城の野州花セキショウ
出品者の撮影現品画像です。
野州花ゼキショウの開花姿参考横撮り画像です。
千島セキショウの開花姿参考横撮り画像です。
千島セキショウが標準固体の基本本源本種と思います極小型サイズで日本固有の植物 岩菖蒲との関係関連の解明も今後の課題と思います、謎があり 夢があり栽培観察の楽しみの持てる日本固有 氷河期遺在植物の扉。参考画像と兄弟株の欲張り
H30年2月4日植え込み完了 開花は何時??
H30年2月5日の連れ帰り不明A
此方は黄色の中斑敵ながらの入りで紺の覆輪柄的な姿も見えます。
H30年2月5日の連れ帰り不明B
此方は紺と黄色の縞柄的な色合いが現れています、緑の色合いが濃く感じられます。
姫セキショウ群青
H30年2月9日到着 10日植え付け 細い葉っぱの細い根っこ 標準的な葉っぱの色合い 矮小の良い姿です。
栄くさ水鏡
石菖の品種名多数掲載約170年前の弘化二年之の品種名収録の資料として見っけました。

大江戸の・・・・・
右のページの大部分の文字が無学者で判読できないでーす。
読み取れたところは
 弘化二年之仲秋
 末尾の石菖道人志のみ読み取りできました。
栄種
昼夜
桐壷
日光之産
陰陽
峯來

柿下雪
空鉾

浦島
夕霧

白滝
若紫

待仙堂
末○花
洛東一條寺村より出物○
長生殿
紅○賀
同 同種
養老
花ノ宴
○○○○○○
ツガ麻久雁

城川比叡山○○○○ 
揚○
○ 
紀州之産
黒龍
○○○
同種両根

○○
和州之産
和泉社
明石
勢州之産
玉川
雫○
○州井出之産
天川
蓬生
日光之産
金○
関屋
江州之産
虎髭
○合
同種両根
○○小川
松風
城州之産
虎ノ巻
薄雲
東都之産
黄金
麻頼
同種両根
真ノ山吹
乙女
不知産
重花山
玉○
同種両根
朝日川
○音
○○産
御○の宮
○○
同種両根
夜光

不知産
白狐通
常夏
東都産
通シ貫
○○
和○之産両根


備考○は判読できていないところです詳細解明できれば修正訂正したいと思います。推測各ページの最上段が品種名で中断に品種に関する説明下段が産地の列記と思いますが確信はありません。
京正宗
野分
城列之産
金銀
御幸

古鍛冶


両根
金筋
巻○

一ト筋
椿ヶ枝
東都之産
水ノ尾
○○○
城列之産
有壽川
上若○
不知産
針屋○同
下若○
和刈之産
名古曾
柏木
○利之産両根
白糸
○笛
城列○ド池之産
○○
鈴虫
相州○○之産
○月
夕霧
日刈之産
天ヶ下
○法
東都産
友白髪


残雪
勾宮
和列之産 ○○産
香○
紅梅
不知産
乱レ
竹川
同種両根
貴船
橋姫
城列貴船沢より生ス全部の○は推測の判読によるものが多数含んでいるため判読できる方のご支援ご協力ご教示を是非お願い致します。
天鵞絨
椎ヶ木

燕尾
○角
不知産

早蕨
同種
○○
寄生
同両根
重扇
東屋
東都之産虎ノ巻より出
若芝
浮船
江列之産
牛頂
蜻蛉
不知産

手習
江列伊吹産
東雲
夢ノ浮橋
斑入り山品七種
昼夜
金銀

白狐通
夫ヶ下
陰陽
○正
両根上品五種
金花山
秀髪
黒龍
剣○
養老
青葉上品三種
針屋生
有壽川
燕尾
貴船
奇品三種
夏雪

東都之産
雪山
日光之産
○引
和列之産
一品之部
東鏡
○簾
○○
雲井ノ曲
槍扇
若屋芦
千代ノ浦
都○
東錦
青○庵
蓑亀
見浦
東都
 城北連の記載確認 
も 
他のへのへのもへじは判読不能です。

何となく左のページのへのへのもへじ 前しるし あしき、、、、載せん かな 読み取れない 日本の文字には弱虫でーす・・・・冗談抜きに何方かレスキューして欲しいね。、、、、
170年の間に大半が絶滅していったことになりますね 次の次にあるのが文政の頃の品種名10種の掲載資料。

千島ゼキショウ
(別名 クロミノイワゼキショウ クロミゼキショウ リシリゼキショウ)

チャボゼキショウ
(アポイゼキショウ)アポイ岳のものを基準標本

ゲイビゼキショウ=岩手県猊鼻渓で発見報告の固体

アッカゼキショウ=岩手県岩泉町安家で発見報告の固体

ハコネハナゼキショウ
(別名 ミヤマゼキショウ ナガエチャボゼキショウ)

野州花ゼキショウ

黒髪ゼキショウ

有栖川セキショウ
 (コウライセキショウ)中国原産 

H30年2月11日更新 弘化二年 石菖道人 栄くさ水鏡の品種資料和製本アップしましたH30年2月12日欲張り八点のがメラ姿アップ 

りき丸城高札

情報交換御意見交換用で大きな画像情報の掲示用

日本の自生地の調査分類2013年の記録資料

ハナゼキショウとチシマゼキショウに関する,最新の論文(田村実 他,2011・2013)を読んだら以下のように整理されていた。今まで,細部の扱いに学者による微妙な差異があったようだが,DNAを調べて決着をつけたという印象がある。因みに,ユリ科ではなくオモダカ目チシマゼキショウ科となっている。DNA分析恐るべし。

(A)
   ハナゼキショウ T. nuda
 日本固有  本州(近畿北部),九州(佐賀県・長崎県)

   ヤシュウハナゼキショウ T. furusei
 日本固有  本州(栃木県・愛知県東部・和歌山県南部)

   ヤクシマチャボゼキショウ T. yoshiiana var. yoshiiana
 日本固有  九州(屋久島)

   ヒュウガチャボゼキショウ T. yoshiiana var. hyugaensis
 日本固有  九州(宮崎県)

    T. yoshiiana var. koreana
  韓国固有  朝鮮半島中部

(B)
 チシマゼキショウ T. coccinea var. coccinea
 千島・樺太・朝鮮北部・…・シベリア・アラスカ・カナダ
 北海道(中部以北)

 アポイゼキショウ T. coccinea var. kondoi
 朝鮮半島,済州島
 北海道(南部),本州(北部・中部)

★チャボゼキショウ T. coccinea var. gracilis
 日本固有  本州,四国,九州(大分県)

 ナガエチャボゼキショウ T. coccinea var. kiusiana
 日本固有  宮崎県

 ゲイビゼキショウ T. coccinea var. geibiensis
 日本固有  岩手県

 アッカゼキショウ T. coccinea var. akkana
 日本固有  岩手県

 エダウチゼキショウ T. coccinea var. dibotrya
 日本固有  神奈川県(丹沢)

それぞれ主たる分布域が示してあるが,これ以外の地域には “分布しない” ということではない。そうは言っても隠岐としては,(A)のハナゼキショウと(B)のチャボゼキショウ以外は無視してよいだろう。他のものは,場所が大きくずれていたり,産地の限定された地方変異だったりする。アポイゼキショウがちょっと気になるが,標高1,200m以上で南限が赤石山脈だという。

そして,中国地方はハナゼキショウよりもチャボゼキショウの可能性が強そうに思える。大慌てで採集に行って来た。結果は目出度くハナゼキショウで一安心。(A)のハナゼキショウ類と(B)のチシマゼキショウ類には,次のような差がある。
 (A) ----- 葉の縁は滑らか
 (B) ----- 微小な突起が密生
  ※ 微小な突起と言っても,葉縁細胞の突出で高倍率のルーペが必要。実体顕微鏡ならなおよい。突起が明瞭ではない葉が混在している事もあるらしい。


隠岐のものはチャボゼキショウではなく,ハナゼキショウである事が分かったので(少なくとも今回採集したのは)その分布を詳しく調べておくことにする。要約すれば,
  (a) 分布の中心は近畿北部にある,
  (b) 北陸へ多少広がる,
  (c) 山陰・九州北部へわずかに(4地点)に跳ぶ,
  (d) 全産地でことごとく絶滅危惧状態。

     ※ T:絶滅危惧T類,U:絶滅危惧U類,準:準絶滅危惧,不:現状不明
 【中部】
新潟     ・・・(古い記録があるが詳細不明)
富山 〔準〕 ・・・3ヶ所(上市町東部、黒部市南東部、立山町南部)
石川 〔T〕 ・・・1ヶ所(南部)
福井 〔U〕 ・・・2ヶ所(中央部)
長野 〔T〕 ・・・1ヶ所(北部)
山梨     ・・・(記録なし)
岐阜     ・・・(不詳)
静岡 〔不〕
愛知 〔U〕 ・・・2ヶ所(東部) ※ ヤシュウハナゼキショウ?

 【近畿】
滋賀 〔U〕 ・・・生育地局限
京都 〔U〕 ・・・生育地は限られており個体数(株数)も少ない。
兵庫 〔準〕 ・・・10ヶ所  ※ 北部・中部と範囲が広く,隠岐よりも豊富そう。
大阪     ・・・(記録無し)
奈良     ・・・(稀)  ※ チャボゼキショウ:〔T〕
三重 〔U〕 ・・・10ヶ所以下(北部)
和歌山〔T〕  ※ ヤシュウハナゼキショウか??

★【中国】
島根 〔T〕
 ・・・「県内での生育地は隠岐諸島にのみ知られているが、隠岐(島後)でも生育地
   はかなり限られている。」
   ※ 隠岐で10ヶ所は確認,島前にもある。特に海士町の豊田には大群生が
     ある。
鳥取 〔T〕
 ・・・「現状は県内東部の地域で,数個体が確認できるのみ。愛好家による採取圧
   もあり,絶滅に瀕している。… 自生地では貧弱な個体が数個体生育するのみ
   で,周辺にも生育は確認できていない」
   ※ チャボゼキショウ:〔T〕,中国地方で唯一の自生地。
岡山  ・・・(記録無し)
広島  ・・・(記録無し)
山口  ・・・(記録無し)

 【九州】
佐賀 〔T〕 ・・・1ヶ所(黒髪山)
長崎     ・・・平戸島の記録があるというが,レッドデータブックには載って
          いない。『長崎県植物誌(中西弘樹 2015)』にも記載なし。
宮崎 〔T〕 ・・・1ヶ所で絶滅寸前。 ※ ヒュウガチャボゼキショウのことであろう。

 【その他】
北海道・東北・関東・四国には記録なし。 関東ではヤシュウハナゼキショウ,四国でチャボゼキショウの記録を確認。

文政の頃の石菖掲載資料 草木錦葉集 後編 巻之四 七草と三草のページ 昭和19年復刻版

名札無しの不明品です
初見の斑柄です 紺色と黄色と葉っぱの先端には白色の見事に三色の斑柄色の葉っぱです。
上記の接写です、葉っぱの先端は白斑色で株元は紺色と黄色の斑柄の葉っぱの姿 初見の発色固体です。
白色の斑入り品種の白正宗と正宗です。 
正宗 白斑の幅が狭く紺斑が広く入りますね。
白正宗 幅の広い白色斑が反面の半分以上に広がりますね。
追加の白正宗午後になり気になり再欲張りしました、後ピンのミスがメラ。 
白正宗初見品です、葉っぱの白色府の乗りは半分超えてます、葉っぱの両側にも白色の斑が入る、白覆輪の芸が見られます。
姫セキショウとビロードセキショウも上作判定の欲張り購入です。
左が姫セキショウで若緑色の葉っぱの色合いで細葉姿 右がビロードセキショウで葉色の濃い幅の有る確り葉っぱの姿、各株共品種の特徴が現れています。
ビロードの接写です左の隅に姫セキショウが葉っぱの色と葉幅の違い見えますね。
姫セキショウの接写 葉っぱの色は若草色の淡い緑の色合いの細葉の姿です。
午後になり再欲張りのビロードです、刈り込み無しでも短い葉っぱの幅の広がりの安定した姿してます。

H30年2月12日の初見品がメラアップ。

石菖乃間 りき丸城